Biography


 
服部譲二(指揮・ヴァイオリン)
 
1969年東京生まれ。8歳で家族と共にウィーンに移り住む。ウィーン・フィルのトップメンバーたちと室内楽を楽しみながら育ったことが、その後の音楽観の形成に大きな影響を与えた。ヴァイオリンをライナー・キュッヒルのほか、ミシェル・シュヴァルベ、ウラディーミル・スピヴァコフに師事。またユーディ・メニューインとの交流によって音楽面のみならず、人間的にも多大な影響を受けている。20歳でイギリスのメニューイン国際ヴァイオリン・コンクールで第1位、同時にバッハ賞・聴衆賞を受賞。92年、第3回新日鉄音楽賞“フレッシュ・アーティスト”を受賞。
 
ヴァイオリニストとして国際的に活躍後、2002年に第1回マゼール/ヴィラー指揮者コンクールにおいて“リンカーン・マゼール・フェローシップ賞”を受賞、カーネギー・ホールでのデビューを果たす。これを機に、指揮者として本格的に始動。
 
04年よりウィーン室内管弦楽団の正指揮者に就任、ウィーン・コンツェルトハウスでの定期演奏会のほか、スイス、フランス、南米、インドなど、海外ツアー公演でも成功をおさめる。そのほか最近ではウィーン交響楽団、フィルハーモニア管(09年、11年のロイヤルフェステヴァルホールにてのロンドン定期公演など)、BBCコンサート・オーケストラ、スロヴァキア・フィル、読響、札響、関西フィルなどを指揮している。また、これまでマリア・ジョアン・ピリス、ピョートル・アンデルジェフスキ、エリザベス・レオンスカヤ等のソリストと共演している。
 
オペラ指揮者としては、04年、ウィーン室内歌劇場のモーツァルト「偽の女庭師」でデビュー。05年に新国立劇場の小劇場にレオンカヴァッロ「ザザ」(日本初演)で初登場、06年には同大劇場で指揮した。07/ 08シーズンにはドイツ・エアフルト歌劇場の第1カペルマイスターを務めた。09年にはウィーン国立歌劇場にてモーツァルトの「魔笛」を3回指揮し、好評を博す。更に09年夏以来、オーストリア・キットゼー・サマーフェスティヴァルの音楽監督を務めている。
 
日本では、01年に日本を代表する若手音楽家から成る新しい室内オーケストラ「東京アンサンブル」を結成し、毎年の東京公演のほか、韓国、ポルトガル、カナダ、オーストリア、ギリシャ、トルコにて海外ツアー公演も行っている。また、09年より落語とコラボレーションした「オペラプロジェクト」を開始。
 
12年4月はチャイナ・フィルハーモニック・オーケストラと北京にてヴァイオリン・ソリストとして演奏を予定しており、12/13年のシーズンでは、ウィーン室内管弦楽団と東南アジア・ツアー、デュッセルドルフ交響楽団の指揮等も予定されている。
 
その他、メニューイン国際ヴァイオリン・コンクールの会長及び審査員。03年よりイギリスの王立音楽院の名誉会員。また、他分野への興味も深く、オックスフォード大学で、社会学を学んで以来、ナショナル・アイデンティティの研究を続けている。